無職で、銀行残高5万円。収入0円で生活できている理由。
目次
普段ふざけてる私の今日は、ちょっとまじめな話。
仕事を辞めた経緯
社員大工を始めて五年。
なんのあてもなく、仕事を辞めた。
特に仕事が嫌いになったとか、社畜とかではなく、主ろ社内環境は恵まれてた方で、社員の平均年齢は三十後半ぐらいで、禿げてるおっさんや、口うるさいおばさんもいなく、とても馴染みやすかった。
五年勤続して、給料は然程高くはなかったが、お金に困ることもなく、それなりに待遇も良かったし、仕事はひっきりなしに会社に来るしで、何不自由もなかった。
故に、ただここで働いていれば生活ができると思い、次第にマンネリを感じ始め、仕事に対するモチベーションが下がり、飽きてしまったのだろう。
もっと刺激ある生活がしたいし、仕事をするにしても、直接のお客さんに対して、面と向かって仕事をしたいと思った。
しかし辞めた一番の大きな要因は、
自分の時間ぐらい自由に使いたいことだ。
一般的な会社員でいる限り、定時に出勤し、会社から与えられた仕事をこなし、定時に帰宅する。
この会社に時間を縛られることに問題がある。
例えば、急にどうしても明日アゼルバイジャンに行きたいと思った時に、たとえ有給があるにしても、それは社会のモラル的に難しいだろう。お客さん、上司や部下、会社に迷惑をかけることになる。
会社に属していなければ、周りの人に迷惑をかけるかかるかもしれないが、全て自己責任になるので。
とにもかくにも時間に縛られる生活から抜け出したくなったからである。
とりあえず、いつでも動ける身軽な状態でいたいので退職する3ヶ月ほど前に、一人暮らしをしていた賃貸を解約して、ホームレス状態になり、友達の家や、職場の先輩や後輩の家を転々とする生活に...
詳細を書くと長くなるので、別の記事で。
(中略)
といった感じで清々しく退職した。
私的な前置きが長すぎたがここからが本題。
仕事を辞めて、大してお金のないし、一本下駄で無一文日本一周でもやろーかなと思っていた矢先に、たまたま、ツイッターである記事が目に止まった。
それがこの記事である。
食べもの、お金、エネルギーをつくる #いとしまシェアハウス で、家賃&食費無料!の大工・イン・レジデンス始めます。
— 畠山 千春 (@chiharuh) September 1, 2018
我が家の暮らしと #リノベーション 技術の #物々交換 🛠
興味ある方はリンクへGO!#大工インレジデンス
https://t.co/ydcNavSozT pic.twitter.com/hKQJSW141p
前からいとしまシェアハウスとゆう存在は知っていて、一度行って見たいなと思っていたがなかなか行けずにいた。
そこの記事に大工インレジデンスとゆう取り組みをやると書いてあり、なんとも興味深い内容に、つい応募してしまった。
いとしまシェアハウスとは
そもそもいとしまシェアハウスのことを、あまりよく知らない人にざっと説明すると福岡県糸島市にあるシェアハウスのことで、糸島を島と勘違いしている人もいますが、文字どおり、市町村の名前です。福岡の西部に位置し、佐賀県との県境にあります。
海があり、山があり、棚田があり、THE田舎という感じですが、福岡市内の中心部、天神から電車でおよそ1時間と都心のアクセスが良い。
「食べ物、お金、エネルギーをつくる」とゆうコンセプトをもとに、簡単に言えば日々の暮らしに使っているものを消費するのではなく、生産するスタイルですかね。
食べ物で言えば、自分たちで米を1から作ったり、魚を海で釣ってきたり、イノシシを山でとってきたりと自給率を高めています。
お金は、ここの暮らしを一日で体験するツアーや、二泊三日の合宿、ワークショップなど、ここでしかできない体験を提供することで対価としてお金をいただいています。
エネルギーは、ソーラーパネルで発電をして、電気の一部を賄っており、今後はオフグリッドも試みる予定です。リビングには、オンドルとゆう韓国式床暖房があり、そこを薪で焚くことで床が温かくなり、暖をとっています。
とは言え、そんなにガチガチで生活しているわけではなく、アイス食いてーからコンビニ行くかーとか、ちょっくら市内に映画観に行くかーとか、基本的に、個人の行動は自由です。
といいった感じで、現在シェアメイト8人で生活しています。
大工インレジデンス(DIR)とは
皆さんは、アーティストインレジデンス(以下AIR)をご存知だろうか?
僕は知りませんでした。はい。
そのAIRが由来らしく、概要は、芸術制作を行う人を一定期間ある土地に招き、作品制作を行ってもらう事業らしい。
言わば、大工バージョンってことやな。
今回の作業内容としては、庭にある納屋をリノベーションしてみんなで交流できるオープンキッチンにするとのこと。
ここでの募集要項は
・部屋代、食費、0円(光熱費は自己負担)
・リノベーション費用シェアハウス負担
・上下水道は通っていないため0円(水は湧き水を汲み上げ、トイレは汲み取り(光熱費に含む))
・1ヶ月〜3ヶ月の滞在
お金があまりなかったので、特に明確にやりたいことも決まってないし、とりあえず応募してみるかとこの募集要項につい惹かれた。
実際暮らして見ての要約を書くとこんな感じ、
部屋代、食費、は0円
光熱費が約4000円
週1休み(DIRメンバー内で決定)
つまり、これが仕事だと考えると労働しているにも関わらず、月給−4000円とゆうことになる。仮にここでの家賃40000円と食費の2000円足しても月収38000円になる。
一般的な大工に相場としては、日当20000円前後ですが、低くみて、15000円として、週1休みで計算すると
30日−5日=労働日数25日
25日×15000円=月給375000円
つまり、
普通に現場で働いたときと比べると
375000円−38000円=337000円
の差額が生じる。
お金だけをみるとまずやる人はいないだろう。
しかしここでの利点はもちろんある。
あくまで、自分目線ではあるが、いくつかあげると
・対応が迅速
転活もせずに辞めたので、もちろん雇われ先もないし、すぐに働ける状態では無い中、DIRに申し込んだところ、即日決定した。
・対等な立場
そもそも雇われているわけでは無いので、同じシェアメイトとして、立場は対等。
・出勤時間を省ける
起きれば出勤!!
・達成感を共有できる
シェアメイトにも手伝ってもらい、共に作業することで、完成した時の達成感をみんなで共有できる。
・自分のペースで作業できる
建前としては、作業時間の定時は9時から17時で週1休みとしている。が、あくまで建前である、夜遅くまでYouTube見てたから朝10時まで寝ていて、それから作業したり、必ずしも週1休みとゆうわけでなく、この日はデートがあるから休むとか、作業時間に縛られることはない。
・そもそもたくさんお金を稼ぎたい
とゆうよりは、出費を減らして、少ないお金で生活をするミニマリストになりたいと思っていたので、消費を少なくするとゆう点で、ここのコンセプトにあてはまっていた。
・コミュニティが広まる
シェアメイトに料理人や、猟師、プログラマー、バレエダンサー、コーディネーター、ライター、大工、学生など私生活では関わることがないであろう人と繋がれる。
集落の行事に参加することで、近所との交流が増え、他にもツアーやワークショップで来たお客さんなど出会いにあふれている。
・営業しなくとも仕事が来る
コミュニティが広がれば自ずと仕事が来る。
例えば東京で月給25万だとして、家賃8万、食費5万、光熱費2万、残り10万ほどでもなんだかんだで月末には数万しか残んないんですよね。
確かにお金は稼いでいるかもしれないが、自分の時間を割いてまで仕事をするのは、生きるために仕事をしているのか、仕事をするために生きているんだか、わからんくなるけん。
それに比べ田舎は、月5万もあれば生活していけるので、5日も働けば十分暮らせ、残りの25日は自由に使える。
まあ時間の使い方は人それぞれですね。
多くの人は仕事を辞めるときに心配になるのは、お金がなくなることだろう。
しかしDIRは初期投資0円で泊まる場所と食べ物は支給される。
お金を稼ぐために大工をやっていた人に向かないかもしれないが、生粋の物作りが好きな人には、ハマると思う。
給料は0円の代わりに最低限の生活が保証される。
これがDIRの最大の利点だと思う。
そして常にシェアメイトという仲間がいる。
もともと、人と話すことが苦手で、来客など人が大勢来ると、疲れてしまうことがあるが、そばに話ができる人がいることの素晴らしさを実感している。
これはDIRに限った話ではなく、改めて一人で生きているのではなく、周りに支えられ、生かされているなと思った。
と今日も和気藹々と暮らしています。
仕事も人の繋がりさえあればいくらでもなる。
心配する必要なんてないんですよ。
将来なんて誰もわからないんだから考えても仕方ない。
未来なんてどうでもいんだよ。
もっと気軽に今を生きようや。
to be continued...